赤ちゃん絵本選びのポイント
視力が弱い赤ちゃんには「はっきりした色」と「大きな図柄」
生後すぐの赤ちゃんは視力が未発達で、細かな色や形を認識することができません。
そのため、絵本はコントラストの強い色使い(赤・黒・白など)や、シンプルで大きな図柄が基本。
赤ちゃんが目で追いやすく、興味を持ちやすいデザインが、絵本への関心を高めてくれます。
音やリズムのある言葉で、耳から楽しめる
赤ちゃんは、音の響きやリズムにとても敏感。
「まるまる」「ころころ」「びよーん」などの繰り返しの言葉や擬音語は、赤ちゃんの耳に心地よく届き、言葉への興味や感情表現を育てるきっかけになります。
親子のふれあいを促す「問いかけ」や「参加型」の構成
絵本を通じて自然なやりとりが生まれることは、赤ちゃんにとってとても大切。
「だあれかな?」「なーんだ?」などの問いかけ型の絵本は、赤ちゃんとのコミュニケーションを深めるだけでなく、言葉の習得や感情表現の練習にも役立ちます。
特に問いかけ型の絵本は、親子のやりとりを自然に引き出し、楽しい読み聞かせ時間を演出してくれます。
厚紙仕様で丈夫&安全な素材で安心
赤ちゃんは絵本をなめたり、引っ張ったりすることも多々あります。
ボードブック(厚紙仕様)なら、破れにくく、汚れても拭き取れるので安心です。
また、口に入れても安全な素材やインクが使われているかどうかも、絵本選びの大切なポイントです。
対象年齢が0〜2歳程度の絵本の場合は、この仕様になっていることが多いです。
あかあかくろくろ (著:かしわら あきお/出版社:Gakken)

シリーズ累計200万部を超える、赤ちゃん絵本の定番。
赤ちゃんが認識しやすい赤・黒・白の3色を活かしたシンプルなデザインで、生後すぐの赤ちゃんでも目を留めやすく、視覚の発達をやさしくサポートしてくれます。
登場するのは、りんご・ゆきだるま・おさかななど、赤ちゃんに親しみやすいモチーフばかり。
大きく描かれた絵と、「あかあかしろしろ」「あかあかくろくろ」といったリズミカルな言葉が、赤ちゃんの聴覚に心地よく響きます。
しましまぐるぐる (著:かしわら あきお/出版社:Gakken)

こちらも赤ちゃんの視覚に配慮されたロングセラー作品。赤ちゃん絵本の代名詞とも言える一冊です。
しましま模様やぐるぐる模様が大きく描かれ、赤ちゃんの目を引きつけます。
赤ちゃんが生まれながらに反応する『顔』をモチーフにページが進み、鮮やかな色使いとともに、めくるたびに「次は何かな?」とワクワクする構成になっています。
読み聞かせはもちろん、赤ちゃんのそばに置いて見せるだけでも、自然と視線を集めてくれる頼もしい存在です。
いない いない ばあ! (著:まつお りかこ/出版社:長岡書店)

赤ちゃんが大好きな「いないいないばあ」遊びを、かわいい動物たちと一緒に楽しめるしかけ絵本。
ページのしかけをめくると、顔を隠した動物たちが「ばあ!」と登場し、赤ちゃんの笑顔を引き出します。
しかけはシンプルで、0歳からでも十分に楽しめる構成になっています。
親子のふれあいを自然に促しながら、言葉や動作の理解も育んでくれます。
「ばあ!」のタイミングに合わせて声をかけたり、笑顔でリアクションすることで、赤ちゃんとのコミュニケーションがぐっと深まります。
だあれかな (作:La ZOO/絵:あらかわ しずえ/出版社:学研)

赤ちゃんの好奇心をくすぐる、しかけ絵本の定番。
ページに開いたいろんな形の“あな”からちらりとのぞくのは、ぞうさんのハナ?ぶたさんのしっぽ?
「だあれかな?」と問いかけながらページをめくると、かわいい動物たちが登場します。
あらかわしずえさんのあたたかく優しいイラストが、赤ちゃんの好奇心と笑顔を引き出してくれます。
「だあれかな?」と声をかけることで、自然とふれあいが生まれ、言葉のやりとりの楽しさも育まれます。
丈夫な厚紙仕様で、0歳から安心して遊べるのも嬉しいポイント。 繰り返し遊ぶうちに、赤ちゃんの観察力や予測する力も育っていきます。
ロングセラーシリーズ『はじめてのあかちゃんあそびえほん』の中でも、特に人気の一冊です。
ぷしゅぷしゅ へんしんな〜んだ? (著:しみず たかはる/出版社:大泉書店)

テレビ東京の人気テレビ番組「シナぷしゅ」から生まれた、赤ちゃん向けのしかけ絵本。
赤ちゃんが夢中になる「へんしん」遊びをテーマに、ぷしゅぷしゅが身近なものに次々と変身していく様子が描かれています。
「へ・ん・し・ん な〜んだ?」と問いかけながらページをめくる構成で、赤ちゃんの好奇心をくすぐり、親子のやりとりを自然に引き出してくれます。
番組のファンはもちろん、初めて読むにもぴったりの一冊です。
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